クルマ好きの皆さんこんにちは、愛車のタイヤに溝底クラックが発生したつりふぁすです。
早速ですがCX-5のタイヤ交換に悩んでいる方には、サイズや利用目的に応じてサマータイヤや「M+S規格」のタイヤがおすすめです。
本記事では私のCX-5のタイヤサイズである「225/65R17」を例に取り、私が実際に候補に挙げたタイヤや悩んだことを赤裸々に記しました。
ある程度のオフロード走行にも対応できるものや、静粛性を重視したものなど、自分に合ったタイヤを見つける参考になと思います。
また、タイヤを買う際は在庫確認や価格比較も重要で、実店舗以外に「ネット注文」をうまく活用することも一つの手です。
自動車メーカーにて開発(実験)に在籍し、複数車種を担当。タイヤ開発にも従事。
専門学校卒後すぐに開発現場へ飛び込んだため、大学で学ぶような高度な専門的な知識は一つも持ち合わせていなかった。
今の自分があるのは先輩方の指導や過去の大先輩方が残してくれた知識知見、そして私を信じて最前線に立たせてくれた上司と心を支えてくれた同僚/同期のおかげ。
まずは・・・候補に挙げたタイヤメーカー
比較項目
比較する上で比較した項目(心の声)はこちら。
- 発売日(新しい方が良い)
- タイヤカテゴリ(サマータイヤ/M+S/オールシーズンタイヤから選択)
- 転がり抵抗ラベル(C以上ならOKとした)
- WETグリップラベル(B以上ならOKとした)
- ロードインデックス(102。乗り心地悪化しそうなXL規格は避けたい)
- 速度記号(H以上ならOK(Hの上はV)
- タイヤ外径(純正同等のみOKとした(720mm〜730mm程度))
- 実際の売値(なるべく安く。高くても工賃込みで10万円以下!!)
候補タイヤの比較一覧(すべて225/65R17の国内正規品)
「ミシュランを履いてみたい」との思いから銘柄選定が偏っていますね(爆)
メーカー | 銘柄 | タイヤカテゴリ | 発売日 | 転がり抵抗 ラベル | Wetグリップ ラベル | ロードインデックス/kg | 速度記号 | タイヤ外径 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ミシュラン | PRIMACY 4 | サマー | 2018年5月2日 | A | b | 102/850 | H(210km/h) | 724 |
PRIMACY SUV+ | サマー | 2022年5月19日 | A | b | 106/950 XL | H(210km/h) | 724 | |
PILOT SPORT 4 SUV | サマー | 2020年7月21日 | A | a | 106/950 XL | V(240km/h) | 724 | |
CROSSCLIMATE 2 SUV | オールシーズン | 2022年8月8日 | A | b | 106/950 XL | V(240km/h) | 724 | |
グッドイヤー | EfficientGrip 2 SUV | サマー | 2022年8月1日 | A | a | 106/950 XL | V(240km/h) | 719 |
VECTOR 4SEASONS GEN-3 SUV | オールシーズン | 2022年8月1日 | A | b | 106/950 XL | V(240km/h) | 720 | |
ヨコハマ | GEOLANDAR CV 4S | オールテレーン(M+S) | 2023年10月30日 | 102/850 | H(210km/h) | 724 | ||
BluEarth-XT AE61 | サマー | 20年2月 | A | a | 106/950 XL | V(240km/h) | 724 | |
BluEarth-4s AW21 | オールシーズン | 2020年1月9日 | 106/950 XL | V(240km/h) | 724 | |||
ダンロップ | GRANDTREK PT5 | オールテレーン(M+S) | 2023年2月1日 | 102/850 | V(240km/h) | 725 | ||
ALL SEASON MAXX AS1 | オールシーズン | 2019年10月1日 | 106/950 XL | H(210km/h) | 731 | |||
トーヨー | PROXES CL1 SUV | サマー | 2021年1月14日 | A | b | 102/850 | H(210km/h) | 724 |
OPEN COUNTRY U/T | オールテレーン(M+S) | 2018年4月13日 | 102/850 | H(210km/h) | 724 | |||
ブリヂストン | DUELER H/L850 | オールテレーン(M+S) | 2014年2月1日 | 102/850 | H(210km/h) | 724 | ||
ピレリ | POWERGY | サマー | 2022年3月 | A | a | 102/850 | H(210km/h) | ー |
さて、どれにしようか(悩む)
候補郡1
走るのはほぼオンロードだし、フラット林道程度ならサマーでも問題なく走れるため、第一候補はサマータイヤです。
その内、WETグリップは特に重視したいところ。WETのラベリング「a」に絞ってみると候補にあがるのはこの3つでした。
- ミシュラン PILOT SPORT 4 SUV
- グッドイヤー EfficientGrip 2 SUV
- ヨコハマ BluEarth-XT AE61
- ピレリ POWERGY
さらに絞ります。この中でミシュランPILOT SPORT 4 SUVはバリバリのスポーツタイヤであり、騒音や乗り心地、耐摩耗性で分が悪くなり、選択肢から外すことにします。(もちろん絶対的なグリップや操縦性は良いのでしょうが)
そうなるとグッドイヤーEfficientGrip 2 SUV、ヨコハマBluEarth-XT AE61、ピレリPOWERGYの3択です。
価格は近隣の店舗に問い合わせたところ約1万円程度グッドイヤーが高いです。
ですがこれまでの情報と値段だけでは決められないのでさらに調べました。
探し当てた資料はこちら⬇️
これはEUで義務化された、特定の製品に対し、消費者向けのエネルギー消費効率などを示す情報です。
これによるとグッドイヤーEfficientGrip 2 SUV(225/65R17 106V)の燃費クラスは「C」、WETグリップクラスは「A」、タイヤ音は「71dB」と分かりました。
https://eprel.ec.europa.eu/informationsheet/Fiche_611896_EN.pdf
一方、ヨコハマBluEarth-XT AE61(225/65R17 106V)は燃費クラスは「C」、WETグリップクラスは「A」、タイヤ音は「68dB」と分かりました。
https://eprel.ec.europa.eu/informationsheet/Fiche_631502_EN.pdf
ピレリPOWERGY(225/65R17 106V)の燃費クラスは「C」、WETグリップクラスは「A」、タイヤ音は「70dB」でした。
https://eprel.ec.europa.eu/informationsheet/Fiche_646009_EN.pdf
ちなみに愛車装着タイヤのヨコハマ ジオランダーG98の燃費クラスは「C」、WETグリップクラスは「B」、タイヤ音は「70dB」でした。
グッドイヤーとヨコハマ、ピレリどれを選んでもWETグリップはアップするわけです。
静粛性はヨコハマを選べばより静かになります。
こちらは海外のサイトですがテスト比較されており、参考になりました。
さらに・・・WETラベリングを「b」まで広げて検討してみる
候補郡2
選択肢が3つというのがなんとも寂しいのでWETグリップラベリング“b”のタイヤも検討します。
前述の表から“b”のみ抜粋した銘柄はこちら⬇️
銘柄 | タイヤカテゴリ | 発売日 | 転がり抵抗 ラベル | Wetグリップ ラベル | ロードインデックス/kg | 速度記号 | タイヤ外径 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
PRIMACY 4 | SUMMER | 2018年5月2日 | A | b | 102/850 | H(210km/h) | 724 |
PRIMACY SUV+ | SUMMER | 2022年5月19日 | A | b | 106/950 XL | H(210km/h) | 724 |
CROSSCLIMATE 2 SUV | ALLSEASON (M+S) | 2022年8月8日 | A | b | 106/950 XL | V(240km/h) | 724 |
VECTOR 4SEASONS GEN-3 SUV | ALLSEASON (M+S) | 2022年8月1日 | A | b | 106/950 XL | V(240km/h) | 720 |
PROXES CL1 SUV | SUMMER | 2021年1月14日 | A | b | 102/850 | H(210km/h) | 724 |
この中で一番興味がある(履いてみたい)のがMichelin PRIMACY SUV+。
理由は単縦に「ミシュランを履いてみたい」のと、みんカラなど「ネット上のレビューも概ね良好」だったため。
ただしXL規格であるため、乗り心地の面で懸念あり。まぁこれは実際履かないとCX-5とのマッチング(フィーリング)がわからないため、どのタイヤにも言えるんですが。。。
で結局選ぶのは?
実売価格を比較した結果、ミシュランPRIMACY SUV+はAmazonで4本セット8万円を切っています。
グッドイヤーEfficientGrip 2 SUVは余裕で10万超えのため、この2万は大きい。。。どうしよ。
まだ決められませんw
ということで今回はここまで。
【追記】M+Sタイヤを追加検討
サマータイヤとしてのEfficientGrip 2 SUVはスペック的にはこれ以上ないタイヤですが、
んん〜、やっぱり「M+S」性能もあった方が良い。。(と思いませんか?w)
ということで改めて「M+S」性能を持つタイヤをピックアップして検討してみます。
ピックアップ銘柄はこちら⬇️(全てオンロード寄りのやつ)
- OPEN COUNTRY U/T
- GEOLANDER CV G058
- GRANDTREK PT5
これらのスペックをよく調べてみました。
最初の表に対し追加した項目はこちら⬇️
- 溝深さ
- UTQG(TREADWEAR/TRACTION/TEMPERATURE)
- EPREN(燃費クラス/WETグリップクラス/騒音)
銘柄 | カテゴリ | 発売日 | 燃費ラベル | WETグリップラベル | ロードインデックス/kg | 速度記号 | タイヤ外径(mm) | 溝深さ(mm) | TREADWEAR | TRACTION | TEMPERATURE | EPREL 燃費クラス | EPREL WETグリップクラス | 騒音(dB(A)) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
OPEN COUNTRY U/T | M+S | 2018年4月13日 | 102/850 | H(210km/h) | 724 | 680 | A | A | D | C | 71 | |||
GEOLANDER CV G058 | M+S | 2020年2月 | 102/850 | H(210km/h) | 724 | 9 | 740 | A | A | D | B | 71 | ||
GRANDTREK PT5 | M+S | 2023年2月1日 | 102/850 | V(240km/h) | 725 | 8 | 500 | A | A |
「OPEN COUNTRY U/T」と「GEOLANDER CV G058」を比べるとほぼ同一のスペックですが、TREADWEAR(耐摩耗性)とEPREL WETグリップクラスは「G058」の方がより優れています。(ただしOPEN COUNTRY U/Tも悪くはない)
横浜は製品に関わる情報が充実しています。中でも溝深さの公表は好感が持てます。(他メーカーも海外向けの資料だとあったりするが日本向け資料には載っていない)
GRANDTREK PT5は情報が歯抜けですが、調べるとアジア圏のみの販売だそう。そのためEU向けの資料はありませんでした。また、この3つの中で唯一の左右非対称パターンです。
またPT5は前身のPT3の評価が高く、新しくなって全面的に進化しているそうなので悪くなさそうな気もします。
以下はフットプリントでの比較。(OPEN COUNTRY U/Tは見つからず)
https://www.y-yokohama.com/product/tire/geolandar_cv_g058/
https://www.srigroup.co.jp/newsrelease/2023/sri/2023_002.html
推察ですが、トレッドパターンと接地面形状から察するに丸型に近い接地面のPT5の方が直進性、WETブレーキ性能、タイヤ音(パターンノイズ)が有利そう。
反面、G058は細かいサイプの入ったブロックでブロック剛性を下げ、ロードノイズに効いていそう。そしてブロック剛性面の不利を補うため(ハンドル応答性を確保するため)、より4角形に近い接地面にしていそうな気がします。
ここまで数値的な性能やフットプリントの比較をしましたが、ぶっちゃけ性能的に近い3銘柄のはず。であればトレッドパターンの形状が決定打になるかと思い、好みをランクづけしました。
- OPEN COUNTRY U/T
- GRANDTREK PT5
- GEOLANDER CV G058
個人的には適度にサイプの入ったブロックと、トラクションに貢献する明確なラグ(横溝)を有しているOPEN COUNTRY U/Tが最も好み。
PT5は適度なサイプですがラグはU/Tよりも幅が狭く、よりサマー寄りのタイヤと言う印象。
一方、最も細かくサイプが入っているG058。はブロック剛性の低さが脳裏をよぎるデザイン。(でもロードノイズは低そう。。。)
ん?なんか忘れてるぞっと思われた方、鋭いですね(`・∀・´)
そう、オールシーズンタイヤはM+S規格のタイヤなのです。そこで上の表に以下の銘柄を加えました。
- CROSSCLIMATE 2 SUV
- VECTOR 4SEASONS GEN-3 SUV
- BluEarth-4s AW21
- ALL SEASON MAXX AS1
銘柄 | カテゴリ | 発売日 | 燃費ラベル | WETグリップラベル | ロードインデックス/kg | 速度記号 | タイヤ外径(mm) | 溝深さ(mm) | TREADWEAR | TRACTION | TEMPERATURE | EPREL 燃費クラス | EPREL WETグリップクラス | 騒音(dB(A)) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
OPEN COUNTRY U/T | M+S | 2018年4月13日 | 102/850 | H(210km/h) | 724 | 680 | A | A | D | C | 71 | |||
GEOLANDER CV G058 | M+S | 20年2月 | 102/850 | H(210km/h) | 724 | 9 | 740 | A | A | D | B | 71 | ||
GRANDTREK PT5 | M+S | 2023年2月1日 | 102/850 | V(240km/h) | 725 | 8 | 500 | A | A | |||||
CROSSCLIMATE 2 SUV | ALLSEASON (M+S) | 2022年8月8日 | A | B | 106/950 XL | V(240km/h) | 724 | 7.9 | 640 | B | A | A | B | 71 |
VECTOR 4SEASONS GEN-3 SUV | ALLSEASON (M+S) | 2022年8月1日 | A | b | 106/950 XL | V(240km/h) | 720 | 7.5 | C | B | 72 | |||
BluEarth-4s AW21 | ALLSEASON (M+S) | 2020年1月9日 | 106/950 XL | V(240km/h) | 724 | 8.4 | C | B | 72 | |||||
ALL SEASON MAXX AS1 | ALLSEASON (M+S) | 2019年10月1日 | 106/950 XL | H(210km/h) | 731 | 8 |
正直、ミシュラン以外の銘柄はデータを調べきれず単純比較できませんが、CROSSCLIMATE 2 SUVは耐摩耗性は640と十分な値を持ちながら省燃費性能やWETグリップなども良好です。
ということで悩みに悩み抜いているCX-5のタイヤ選び。オンにもオフにも持っていける車ならではの悩みかもしれません。
正直、どれを選んでも良い結果を得られそうですがあとはお財布と相談ということで。
実際に交換したあと、購入〜費用、履いてみた感想などを記事にしようと思います。
以上、最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
これからも本ブログ「青天井なCAR LIFE」をよろしくお願いいたします。
あなたのCar Lifeが青天井に楽しくなりますように。
ではまた〜!
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