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【ポリメタルグレー徹底レビュー】CX-5 写真かなり多め

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こんにちは、自動車メーカーで元車両実験部所属の管理人(つりふぁす)です。

マツダの外装色であるポリメタルグレーは、その独特な色合いで多くのクルマ好きの心を掴んでいます。

この記事は、私が実際に「CX-5 ポリメタルグレーメタリック(スマートエディション) 」を所有して得た、リアルな実体験を元に

  • ポリメタルグレーが設定された車種情報
  • ポリメタルグレーの特徴
  • 天候による見え方の変化(青天・雨天・夜間など)
  • 汚れの目立ち具合
  • マツダがカラーにこだわる理由や塗装技術
  • ポリメタルグレーの評判

など、良い面も悪い面も含め、ポリメタルグレーの「事実」を徹底紹介します。

この色の魅力に気づき、共有していただければ幸いです。

特に、以下に該当する方はぜひ最後までいただけると幸いです。

  • 車を買う前の人
  • 街で見かけたこの色の車を気になっている
  • 買う前に色で悩んでいる
  • ポリメタルグレーの評判を知りたい
  • ポリメタルグレーを選んでいいか迷っている
  • ポリメタルグレーの様々なシチュエーションでの見え方を知りたい

筆者(つりふぁす)について

専門学校卒後、マツダが好き!という思いだけで縁もゆかりもない広島へ。

開発(実験部署)に所属し、複数車種の音振動領域を担当。

好きなメーカーの開発に携われ、なおかつ様々な領域のプロ達と仕事ができ(同僚達の優秀さ故に大変だったが)毎日が充実。

今の自分があるのは懇切丁寧に教えてくれた先輩方や、正しく導いてくれた上司、そして協力し合った同僚、なんでも話せた同期達のおかげ。

ポリメタルグレー(ボディ同色)のキーケース
いきなり脱線するがオプションで選んだポリメタルグレー(ボディ同色)のキーケース
(正式名称:セレクティブキーシェル)
ポリメタルグレー(ボディ同色)のキーケース
キーシェルとボディの色合いは全く同じ。
地味だが満足度が高く、オススメしたいオプション。
目次

この色の正式名と設定車種

ポリメタルグレーは、MAZDAの外装色の一つで、正式名称は「ポリメタルグレーメタリック」という名前です。

この色は質感が独特。光の当たり方によって異なる印象を持ちます。

この色が初採用されたMAZDA3ファストバックには特に似合う印象です。

MAZDA3で採用後はマツダの各車種にも展開され、この色の魅力はクルマ選びにおいて重要な存在となっています。

設定された車種は以下です。(2023年5月現在)

SUV(この色の設定・発売時期)

  • CX-3シーエックス スリー(2020年6月4日商品改良モデル〜2021年11月旬一部商品改良で廃止)
  • CX-30シーエックス サーティ(2019年9月20日発売)
  • MX-30エムエックス サーティ(2020年10月8日発売)
  • CX-5シーエックス ファイブ(2020年1月17日商品改良モデルより)
  • CX-8シーエックス エイト(2020年12月17日商品改良モデルより)

ハッチバック

  • MAZDA2マツダツー(2020年5月13日追加)
  • MAZDA3 FASTBACKマツダスリーファストバック(2019年5月24日発売(この車に初めて設定された))

ステーションワゴン

  • MAZDA6 WAGONマツダシックスワゴン(2020年12月3日一部商品改良モデルより)

セダン

  • MAZDA3 SEDANマツダスリーセダン(2021年11月下旬一部商品改良モデルより)
  • MAZDA6 SEDAN マツダシックスセダン(2020年12月3日一部商品改良モデルより)

スポーツ

  • ROADSTERロードスター(2019年11月14日商品改良モデル〜2024年1月大幅商品改良で廃止)

マツダのポリメタルグレーは、特にCXシリーズで人気の高いカラーです。

廃止された車種もありますが、これまで一度も定のない車種はCX-60のみです。

多くのマツダ車に設定されている(た)カラーですね。

【追記】

「CX-8」・・・2023年12月下旬生産終了。

「MAZDA6」国内向けモデルの販売を終了・・・2024年4月中旬を予定とのこと。

〜青天時〜青空の下で輝くポリメタルグレー

青空の下では、ポリメタルグレーが持つメタリックな質感が鮮やかに際立ちます。

太陽の光が当たることで色合いに深みが生まれ、まるで立体的に感じることも。

デザインをより際立たせてくれるポリメタルグレーは、周囲からの視線を惹きつけ、好評を得ています。

CX-5ポリメタルグレーメタリックの写真
2024年8月撮影①浅羽海岸にて。
CX-5ポリメタルグレーメタリックの写真
2024年8月撮影②
CX-5ポリメタルグレーメタリックの写真
2024年8月撮影③
CX-5ポリメタルグレーメタリックの写真
2024年8月撮影④
CX-5ポリメタルグレーメタリックの写真
6月14日、佐久間ダムにて。

〜雨天/曇天時〜印象が変わる

天気の良くない日のポリメタルグレーも、独特の表情を見せてくれます。

外がどんよりとした雲に覆われると、カラーがより深く、落ち着いた感じに見えるんですよね。

これは、雲により、光の色温度や反射光が変化するためです。

それゆえ、逆にクルマのデザインが強調され、独特の存在感を醸し出します。

また、ポリメタルグレーの色味が周囲の景色と調和し、洗練された印象を与えるので、どんな天候でも楽しめる色だと思います。

CX-5ポリメタルグレーメタリックの写真
かわせみ湖にて撮影①
CX-5ポリメタルグレーメタリックの写真
かわせみ湖にて撮影② ライトON
CX-5ポリメタルグレーメタリックの写真
かわせみ湖にて撮影③
CX-5ポリメタルグレーメタリックの写真
かわせみ湖にて撮影④

〜夕方〜夕日の影響を受けてまた違う表情に

夕方の光の中でポリメタルグレーを見ると、一味違う色に見えちゃうから不思議です。

オレンジ色の夕日に照らされることで、色合いがマシーングレーのようなツヤを帯び、クールな印象に変わります。

ぜひ夕方のドライブも楽しんでみてください!

ポリメタルグレー見え方〜夜間〜

ポリメタルグレーのクルマが夜になると、街の灯りに照らされて、また別のオーラを放ちます。

メタリックの輝きは夜景の中でも際立ち、特に街灯の下ではクールな印象を感じられます

ポリメタルグレー見え方〜汚れた時〜

どんな色でも汚れが目立つことがありますが、ポリメタルグレーも例外ではありません。

意外と土埃や花粉は目立たない

実は、ポリメタルグレーは普段の汚れや土埃、さらには花粉などがそこまで目立たないんです。

意外かもしれませんが、この色のおかげで、日常的な軽い汚れがそれほど気にならないというのがポイント!

これは塗料に黄色が入っているおかげ。

この情報はいつもお世話になっているディーラーの店長が教えてくれました。

一方、雪道走行後はすごく汚れが目立つ

雪道を走ると話は別です。雪道では泥や雪、それに伴って付着する汚れが一気に目立ってしまします。

特に、塩分や氷点下の影響で、冬の車両は汚れやすくなります。冬季には特に注意が必要で、汚れが目立たない色でも、寒い季節の走行後は徹底的に洗車したくなります。

こちらは奥会津から地元の千葉へ帰ってきた時の写真。

ほんとに新車か?というくらいに汚れました。

これを見て

「え?やだ!」と感じた方もいらっしゃるでしょう。

でも安心してください。

‘擦らず落とす’高圧洗浄機が最高に良い

ポリメタルグレーの美しさを保つには、汚れを擦らず落とせる高圧洗浄が欠かせません。

最近、クルマを愛する皆さんにとって、高圧洗浄機の存在は最高の友と言えるでしょう。

いや、むしろ相棒と言ってもいいかもしれません。

擦らずに汚れを落とせることができるので、細かい傷がつく心配もほとんどありません。

強力な水流で汚れが浮き上がる感覚は、洗車後の爽快感を一層引き立ててくれますよね。洗車が面倒だと思う方でも、この便利さを味わえば病みつきになること間違いなしです。

美しいエクステリアが蘇るのは、ポリメタルグレーの美しさを維持するのにも欠かせない方法です。

愛用のケルヒャーは擦らないからスポンジ傷もつかず、体も楽。
まさに一石二鳥!

マツダの塗装技術について

マツダは塗装もかなりこだわっていて色味はもちろん、耐久性・耐候性、環境にやさしい製法を考え抜いて作られています。

特に、独自の技術である「アクアテック」は、世界トップクラス(トップと言いたいくらい)の環境性能を有しています。(平成25年度省エネ大賞経済産業大臣賞」と「資源エネルギー庁長官賞」を受賞)

アクアテック塗装技術について

スリー・ウェット・オン塗装よりもさらに環境にやさしい水性塗料を用いたアクアテック塗装システムは塗装工程の集約と行程の短縮を通じて、VOC(揮発性有機化合物)とCO2排出量の削減を同時に達成。2015年には、第6回ものづくり日本大賞の「製造・生産プロセス」部門の内閣総理大臣賞を受賞した。

https://www.mazda.co.jp/experience/stories/2022spring/featured/03/
出典:経済産業省 自動車製造業における地球温暖化対策の取り組み より

従来の塗装工程では、その過程で大量のCO2やVOC(揮発性有機化合物)が排出されるが、マツダはどのような取組みを通じて環境負荷を低減させてきたのか。

廣瀬:
従来の溶液塗装からマツダ独自のスリー・ウェット・オン塗装、アクアテック塗装へと進化させてきました。2002年から採用しているスリー・ウェット・オン塗装は3層の塗装をそれぞれ乾燥させないままウェットな状態で塗り重ね、一回りの焼付け乾燥で仕上げることで、従来の塗装方法に比べエネルギーの使用量やCO2排出量が削減できる、環境にやさしい塗装となりました。さらには2009年に導入したアクアテック塗装は、塗料が改良されたことで中塗後の乾燥が不要になり、さらに環境にやさしく、揮発性有機化合物(VOC)を大幅に削減した塗装技術です。シンナーの含有量が少ない水性塗料のため、油性塗料よりも塗装工程で発生するVOCの量が少なく、重ねていく個別塗装の機能が向上するという利点があります。

https://www.mazda.co.jp/experience/stories/2022spring/featured/03/

以前、群馬の某メーカー、ドイツの某メーカーとマツダ3を3年間同じ条件で傷つき具合を比較したことがります。

結果、最も傷が浅く目立ちませんでした。

この時、マツダ車の塗装の良さを初めて実感しました。
マツダの塗装は「硬くて丈夫」が率直な感想です。

開発者の想いやこの色の成り立ちについて

マツダ公式ブログにてデザインエンジニアがこの色について語ってくれています。

「『MAZDA3ファストバックのような、新世代の造形における特徴的なデザインにフォーカスした、新しい質感表現にトライしてほしい』というオーダーが、色創りのスタートでした。まずは特徴的なドア断面の『ぬるっと』した曲面に、艶のある『ヌメリ感』を施したいと考えました。

それを端的に表現できる素材を想像していた時に、まず閃いたのは『融けた樹脂』。樹脂には高級なイメージはありませんが、表現方法によっては新しい見え方になると思ったのです。」

「さらに、樹脂について考えを深めていくうち、頭によぎったのが「ポリ塩化ビニールのパイプ」でした。

「塩ビのパイプは、それ自体は美しいものと言えないかも知れません。しかし、あの色味やソリッド感などの質感が『クール』に感じられるのではないか。チープに見えがちな素材の表情の中に、新しさやカッコ良さがあるのではないか。例えば、ダメージデニムをお洒落に着こなす若者をターゲットにするような、そんな色も良いのではと考えました。」

しかし立体造形を際立たせるには、ただの樹脂の塊ではダメで、そこに金属の輝度表現を加えることを試みました。

「樹脂と金属、2種類の素材感が複合化された時に、何かおもしろい表情が出せると考えました。普段はソリッドな塊に、光が当たるとクルマ全体に立体感と異素材感が浮き上がるのでは、と。」

経験上、発色のための顔料と反射で金属感を見せる光輝材の、組み合わせと見え方の関係は理解していたという岡本。

塗料サプライヤーさんと一緒に十数種類を試し目指す質感の表現に近づけ、最終的には実車モデルに色を塗り判断して、ポリメタルグレーメタリックを創りあげました。」

マツダ公式ブログ Z00M-ZOOM BLOG

実際、私自身開発現場にいた頃にも「塩ビ管がモチーフ」と聞いていましたし、

テスト車にもこの色の車両があったので何回も吟味し『自分が買うならこの色だな』と決めていました。

市場での評判

市場での評判は非常に良好です。

多くの愛車オーナーから「他の色にはない独特な雰囲気が楽しめる」「洗車が楽しい」という意見が寄せられています。

また、「どんなシーンでも映える」といった声も多く、ユーザーにとって非常にお勧めの色として認知されています。

実際に目にしたときの印象が、クチコミでも語られており、やはりポリメタルグレーの魅力は多くの人に共感を得ているのです。

ちなみに、2019年には最も魅力的なカラーデザインの自動車に贈られる「オートカラーアウォード2019」においてグランプリを受賞しています。

オートカラーアウォードとは、

一般社団法人日本流行色協会が主催する、モビリティのカラーデザインの企画力や、
形との調和を含む、すべてのカラーデザインの美しさを評価する顕彰制度で、
1998年からはじまり今年で24回目を迎えます。

モビリティのカラーデザインは、CMF(カラー、マテリアル、フィニッシュ)、ライフスタイル、
安全性など様々な分野を視野に入れプロダクトデザイン業界の最新技術を開拓し、
デザイン開発をおこなっており、社会環境、経済、他の業界のデザインに対しても大きな影響力を持ちます。このようなモビリティのカラーデザインの中で、今年最も魅力的な車両のカラーデザインを表彰し、その考え方や成果を他業界や社会とシェアする機会を創出することにより、日本のカラーデザイン全体の向上をめざしています。

一般社団法人日本流行色協会 ウェブサイトより

【参考情報】撮影に使ったカメラ

ポリメタルグレーの美しさを伝えるために、最新のカメラを使っています。

雨天での撮影を除き 、「Nikon Z30 」+「NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR」を使用して撮影しました。

数あるメーカーの中でもニコンのカメラは 見たままの風合い の再現性に定評があります。

撮影においては、色合いの微妙なニュアンスも捉えられるように工夫しています。

特に、天候や時間帯に応じて撮影設定を変えることで、ポリメタルグレーの特性を的確に引き出しています。

これにより、読者の皆さんにもこの魅力が伝わるよう、臨場感あふれる写真をワクワクしながら眺めていただけるよう心がけています。

最後に

この色は、実際に見ることでその魅力が実感できると思います。

この記事で少しでもポリメタルグレーの魅力が伝わっていれば幸いです。

個人的には選んで‘大大大’正解でした。

もし記事内の画像以外に見たい画像などあればXからメッセージください。

よかったらフォローもよろしくお願いします。

以上、最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

これからも本ブログ「青天井なCAR LIFE」よろしくお願いします。

あなたの人生が青天井に楽しくなりますように。

ではまたー!

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