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【自腹で買って本音レビュー】〈CX-5ネタ〉最初のタイヤ選びはダンロップ グラントレック PT5

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  • 新車装着タイヤ(横浜GEOLANDAR G98ジオランダー ジーキュウハチ)からGRANDTREK PT5グラントレック ピーティーファイブに変えた感想
  • ひと言インプレ:光る直進性で高まる安心感。一方、コーナー入り口でややクセのある一面も

もう少し詳しく

  • 直進性が良くなった(安心感)
  • コーナー入り口ではやや舵角が増えるが、その後、舵角に対して曲がろうとする力が急増する(クセの部分)
  • その割に一度ステアリングが決まればかなり安定して曲がる
  • 大きな凸凹での突き上げが軽減した(サイドウォールのたわみで吸収している感覚)
  • 細かな凹凸での縦揺れは増えた(トレッド面が硬い感じ)
  • 路面状況がわかりやすくなった(荒れた路面のザラザラを感じやすくなった)
  • 燃費は悪くない
  • 耐摩耗性は高い

2ヶ月悩み抜いたタイヤ選び。調べに調べ、不足情報はイメージでカバー(?)し最終的にたどり着いたダンロップ GRANDTREK PT5

数あるタイヤの中から選んだDUNLOP GRANDTREK PT5。

本記事はPT5をCX-5(2021年式ディーゼル4WD17インチ)履かせ、市街地〜ワインディング(浜松市:オレンジロード)、高速道路(浜松市内120Km/h区間)と未舗装路(天竜川河川敷、少しの砂浜)を走った際の率直な感想と、調べても分からなかったスペックを中心にお伝えします!

また、後半にはタイヤ選びで悩んだことや、PT5を選んだ理由、ネット購入〜取り付けなどこれまでの体験を記載しています。特にネット購入に心配がある方は私の経験をぜひ参考にしてみてください!

GRANDTREKシリーズはダンロップタイヤの中でオフロード走行を主戦場にするSUV専用タイヤ。PT5はそれらの中でオンロード走行を主眼に開発された。
試乗は浜松市内を中心に行った。当日の最高気温は41度を記録。
サイドウォールのデザインはすっきりシンプルな印象。
  • 筆者(つりふぁす)について

自動車メーカーにて開発(実験)に在籍し、複数車種を担当。タイヤ開発にも従事。

専門学校卒後すぐに開発現場へ飛び込んだため、大学で学ぶような高度な専門的な知識は一つも持ち合わせていなかった。

今の自分があるのは先輩方の指導や過去の大先輩方が残してくれた知識知見、そして私を信じて最前線に立たせてくれた上司と心を支えてくれた同僚/同期のおかげ。

「GEOLANDAR G98」/「GRANTREK PT5」の概要

まず交換前のYOKOHAMA GEOLANDAR G98(225/65R17 102V)について。

これはKF型CX-5 17インチ車の新車装着タイヤCX-5専用に開発され、操縦性やブレーキ性能、乗り心地、ノイズ性能、耐久性などマツダの基準に適合するまで徹底して作り込まれています。

トータル性能はCX-5 17インチ車にベストの選択と言っても大袈裟ではないでしょう。(ただしディーラーでしか買えない上、値段が高すぎる)

交換前の横浜GEOLANDAR G98。これは残溝4.5mm程度のトレッド面。偏摩耗は見られないが、相応にブロック剛性が上がってきており、静粛性が衰えてきた。

一方、DUNLOP GRANDTREK PT5はダンロップが一般市場向けに提供する高品質なリプレイスタイヤです。

特段CX-5に合わせて作っているわけではありませんが、標準タイヤのGEOLANDAR G98とは異なる魅力がありました。

そもそもダンロップ(住友ゴム工業)はマツダはもちろん、世界の名だたる自動車メーカー向けに新車装着タイヤを開発〜納入しているメーカーであり、ルマンやビューロ、SPORT MAXXシリーズなど、素晴らしいタイヤを数多く世に出しています。

私も個人的に最も印象的だったのはBM型アクセラディーゼルに新車装着タイヤとして開発された「SP SPORT MAXX TT」。

このタイヤはアクセラディーゼルの持つ素性を素晴らしく引き出してくれ、操縦安定性、乗り心地が素晴らしかったです。開発陣も皆褒めていました。

このように、ダンロップは大変高い技術力があることを身をもって経験しているため、リプレイスタイヤであるPT5にもダンロップの名に恥じない品質を持たせているハズ。と期待しました。

それにどの量販店でも買え、実売価格も手頃なのも魅力

交換後のDUNLOP GRANDTREK PT5。横溝(ラグ)と深溝設計でオフロード性能を持たせたという。溝深さについては後述する。

なお、G98とPT5のサイズロードインデックス、速度記号は全く同じです。

  • 交換前:GEOLANDAR G98 225/65R17 102V(新車装着タイヤ)
  • 交換後:DUNLOP GRANTREK PT5 225/65R17 102V
  • ロードインデックスとは?

タイヤ1本が支えることのできる重量(Kg)を指標化した数値。

「102」の場合、最大850Kgまで支えることができる。

  • 速度記号とは?

ロードインデックスに示された重量を運ぶことができる最高速度。

「V」の場合、240Km/hまで対応している。

【インプレ】GEOLANDAR G98からGRANDTREK PT5に変えて

締め付けトルクは自らも確認。120N・m。ちなみに5N・mほど下げると、ふにゃっとした‘感覚’になって気持ち悪い反面、乗り心地はマイルドになる。
外気温41度の真昼間かつ、ある程度走行した状態のため取り急ぎ250kPaに合わせた。交換前のG98は冷間時(といっても夏の朝)240kPaに合わせていた。

サマータイヤ?オフロードタイヤ?SUV専用M+Sがもたらす付加価値

交換前のタイヤは新車装着の横浜GEOLANDAR G98。ジオランダーながらM+Sのつかない純粋なオンロード(サマー)タイヤです。

PT5も一見するとサマータイヤのようなパターンを有しており、サマータイヤと比べ走破性はあまり変わらないかもしれません。

ですがPT5はオンロードを主眼にしながらもれっきとしたGRANDTREKの一員。

その証に「M+S」規格に適合しています。

この「M+S規格」自体は普通乗用車用のオールシーズンタイヤ(やスタッドレス)にも該当しますが、そらと違うのは

  • 重量の重いSUV用タイヤであること(重さを支える構造が必要)
  • SUVでオフロード走行をする前提で作られたタイヤであること(重い車で凸凹路に耐える構造が必要)

このような条件をクリアしたタイヤのため、構造的も堅牢で林道や河原など、釣りやキャンプなどで遭遇する未舗装路にも臆することなく入り込めるでしょう。

つまり「心の余裕」につながり、「目的地や旅先での余計なストレスが緩和される」ことがこのタイヤ最大のメリットでしょう。

GRANTREKらしく「M+S」企画。未舗装路では心の余裕としてじわじわ効いてくる。

市街地走行編〜タウンスピードでも感じる直進性とクセについて〜

Go-Stopを繰り返し、スピードもせいぜい出せて50Km /h…という環境は、実は車の動きを体感するには都合がいいです。

理由は車速が低い分乗るヒトに余裕が生まれ、車のインフォメーションをつぶさに感じ取れるから。

そんな市街地でPT5の第一印象は直進性の良さでした。ステアリングセンターでの「ふらふらせず真っ直ぐ進む感覚」は新車装着のG98より強め。

直進性が強い分、ハンドルを少し切った時の曲がりやすさはG98に軍配が上がり、PT5はそれよりも(本当にわずかですが)舵角を増やさないとと同じラインをトレースできない印象でした。

そこから更に切り増すと、舵角以上に曲がっていきます。これがクセの部分。

G98では舵角に対してとことん自然な曲がり方だったため、個人的にここは好みではありません。

ただフォローすると、ハンドルをこじって曲がるような(=タイヤをいじめるような)感覚ではなく、リアタイヤもしっかり使いながら車全体でコーナーを抜けていく感覚のため、このフィーリングに爽快感を感覚える人もいると思います。

乗り心地は路面の継ぎ目などでは、しなやかさを感じるサイドウォールがスムーズにたわみ、大きな衝撃を緩和してくれます。

これは明らかにG98より上手。

そして不思議なのが路面のインフォメーションはビシビシと伝えてくるところ。

いわゆる「接地感」と言われるものですが、ここは好き嫌いが分かれるかもしれません。

良くも悪くもアスファルトの状態=滑らかな路面/ザラザラ路面の違いを明確に伝えてきます。

G98は突き上げ感はやや感じたものの、ザラザラ路面ではもう少しマイルドでした。

これはおそらくPT5のトレッド面が相当しっかり(硬い)しているためではないでしょうか。

また乗り心地に関してもう一つ。

個体差かもしれませんが、CX-5とのマッチングに関して、サイドウォールのしやなかさ=タイヤの縦バネと、サスペンション特性の相性が新車装着のGEOLANDAR G98ほどは完璧ではないため、若干ひょこひょこと揺れ動く印象もありました。

これもトレッド面の硬さに由来している・・・と考えると納得がいきます。

このあたり、純正は作り込んだだけあって「流石に良く出来ていた」とG98を褒めるべきでしょう。

ただしPT5もベストな空気圧が見つかれば改善するかもしれません。

主な市街地走行場所

直進性は全く気になるところがありません。

前作PT3に対し、接地面積を拡大しつつ接地形状を円形にし、直進性の良さ(と乗り心地やWETブレーキ向上やパターンノイズ低減)を作り込んでいるといい、DUNLOPが狙ったもの。

まさしく狙い通りでしょう。

ダンロップ GRANDTREK PT5の接地形状。前作「PT3」より接地面積自体を拡大しつつ、丸形にしてきた。直進性の良さは走り出せば感じると思う。
https://www.srigroup.co.jp/newsrelease/2023/sri/2023_002.html

高速道路編〜市街地での印象そのままに〜

交換から4日後、新東名120Km/h区間を走って高速域を試してきました。

結論から言うと、市街地で感じた、

  • 直進性の良さ
  • 路面の継ぎ目での衝撃の小ささ

は高速でも変わらず、安心してステアリングを握れました。

静粛性も良く、オーディオの音量を上げなくても十分聞き取れ、GEOLANDAR G98同等以上の静粛性でしょう。

高速試乗ルート。

ワインディング編〜真価が垣間見れる〜

市街地で感じた印象はより速度とGの高まるワインディングでも変わらりません。ただ、ここでこのタイヤ独特、というか交換前のGEOLANDAR G98と違った面が感じられました。

それは市街地編でも触れたサイドウォールのしなやかさ。

ステアリングをゆっくり切り込み、旋回G(横G)が高まるにつれG98よりも明確にサイドウォールのたわみを感じます。

誤解を恐れず、かつ平たくいうと「腰の無さ」かもしれませんが、不安か?と言えばそうでもありません。

トレッド面は横方向の力がかかっても相当にしっかり(硬め)していますが、サイドウォールのしなやかさとは絶妙なバランスで成り立っています。

また、路面のギャップ(凹凸)をサイドウォールでうまく吸収しており、外乱に強く粘り強いグリップを見せてくれます。これはG98同等以上と感じました。

加え、ステアリング操作がやけに滑らかにできる点も特筆すべき点です。切り始めからクリッピングポイント、そして戻し操作までの一連の動きをまるで竹のしなやかさを思わせるフィーリングで行えました。

【市街地編で触れたクセの部分に関して】

端的に言うと「CP(コーナーリングパワー)があるところ(スリップアングル)から急激に高り、その後安定する」印象。

スリップアングルのあるところまではCPが低く、その先、CPが急増しグイグイと曲がり出す特性のようです。

グイグイと曲がり出した後は非常に安定しています。

まるでオンザレール感覚のため全く修正舵を入れることなく一定に曲がっていきます。

これはもしかするとG98より良いかもしれません。

ステアリングを通して感じる振動の少なさだけでなく、シートで感じる旋回中の乗り心地も申し分ないです。これらはきっと前述の「たわみ」が終始スムーズに働き、ステアフィールや乗り心地に有効に寄与しているためでしょう。

ただしこの「たわみ」はもしかしたら苦手な方もいるかもしれません。が、少なくても私はこのフィーリングの味を覚えてしまって、次のコーナーが待ち遠しくて仕方なかったです。

ワインディングはオレンジロードを走行。

気になる静粛生は?

比較対象のG98は残溝4.5mmまで摩耗したタイヤである事を考えると公平ではないですが、M+S規格故のうるささは感じず、むしろ「静かになった」と感じます。

エンジン音はこれまで以上に聞き取れるようになりました。

事実、これまでオーディオが聞き取れる最低音量限界が2でしたが、同じ2でもより明瞭に聴き取れるのはPT5の方。

流石に1まで下げると聞き取れないのはG98もPT5も変わりませんが、PT5は「もし、ボリュームを0.5落とせたら‘1.5’くらいでトントンのはず」と思うくらい静かでした。

同じボリューム(2)でもより明瞭に聞き取れるのはPT5の方。
オーディオの聞きやすさはエアコン吹き出し音でも変わるため、同じ風量になっていることを確認した。

【検証】長距離走行した際の燃費

浜松から愛媛県松山市の往復1411.1キロでメーター表示20.6km /LでG98と同等、もしくは若干劣る程度ですが、良い燃費と言って良いでしょう。少なくても悪くはありません。

G98を履いていた時はもう少し燃費が良い印象で、コンスタントにリッター21kmオーバーを出してくれていた気がしますが、走る場所や外気温の影響など違うため参考までに。

トータル14111.1kmを走った。年車載燃費系の表示は平均20.6kmだった。

満タン方だと68.18L消費し、20.69km /Lでした。

PT5の方がタイヤの外径が若干大きくなった影響(G98:724mm、PT5:725mm)か若干ですが満タン方の方が良い結果になりました。

浜松から愛媛県松山市まで、高速5割、郊外3割、市街地2割を走行した。
帰りの高速は事故通行止めもあり、京都南から鈴鹿まで下道走行。

【実際に確認】2000キロ走行後の摩耗量

交換時の走行距離は49400km。現在は51629km。交換してからは街中や高速道路、ワインディングなど約2200キロ走りました。

溝深さは7.5mm→7.1mmまで減り、摩耗量は0.4mm。単純計算で550kmで0.1mm減少。

仮にこのままのペースで減る場合、新品時7.5mmからスリップサインの1.6mmまでは5.9mmの減り代があるため、およそ32,450km走行できる計算で、耐摩耗性は普通と言えるでしょう。

ただ、純正の横浜「G98」は42,000kmほど走って残溝4.5mm(摩耗量3mm)程度残っており、計算すると1400kmで0.1mmの摩耗であることから、耐摩耗性はG98に軍配が上がりそうです。

なお溝の減り方については一定のペースで減るとは限らないため、今後も経過観察していきます。

ちょっとしたオフロードを走った印象〜乗り心地確認のみ〜

「ちょっとした」というのは抽象的ですが、ここではサマータイヤでも走れる程度のオフロード、というか「舗装していない」という程度の道で、主に乗り心地を確かめに行いました。

場所は天竜川の河川敷。砂利がメインで所々拳大の大きさの石ころが点在しているような場所。

ここにはラジコンをやりに何度もきた(=G98でも何度も走ったことのある)場所で、未舗装路の比較としてはここしかなかった、というのが実情です。

気になる乗り心地は、「やや突き上げを感じるシーンは少なかったが、凹凸なりに強い入力を感じる」というのが率直な感想でした。

ワインディングでの「たわみ」がしなやかだったため、こういう路面での期待が大きかったせいかもしれません。

たわみはあくまでサイドウォールの話。「トレッド面は(やはり)相当にしっかりしていた」ということでしょう。

オフロードでの乗り心地確認は天竜川河川敷。
河川敷にて。天竜川は様々な種類の「石ころ」の宝庫。石ころを求めてやってくる人もいるとかいないとか。
割と荒れている場所にて。近くにグラウンドがあるため休日は何気に走行量が多く、深く掘れているところも。
後日、砂浜に行ってきた。正直、ふわふわの砂浜は走れない。4WDだったのでなんとかなったが、スタックしかけた。こういうところはPT5ではなくM/Tタイヤ(のジムニー等)に任せておこう。

【おさらいとまとめ】トータルでの印象

  • 直進性が良くなった(安心感)
  • コーナー入り口ではやや舵角が増えるが、その後、舵角に対して曲がろうとする力が急増する(クセの部分)
  • その割に一度ステアリングが決まればかなり安定して曲がる(オンザレール感覚)
  • 大きな凸凹での突き上げが軽減した(サイドウォールのたわみで吸収している)
  • 細かな凹凸での縦揺れは増えた(トレッド面が硬い)
  • 路面状況がわかりやすくなった(荒れた路面のザラザラを感じやすくなった)
  • 燃費が良い
  • 耐摩耗性は高い

総じて良いタイヤです。

また、新車装着タイヤの、G98からの履き替えとして特に良いと感じたのは、

「大きな凹凸での乗り心地が改善され、未舗装路でもM+S規格故の安心感があり、なおかつ普段の街乗り〜高速走行までサマータイヤと同じ感覚で走ることができる」

というところ。

ただ、何度かお伝えしたように、CPの立ち上がりにクセを感じる点と、サイドウォール「たわみ」がわかりやすいタイヤのため、相性の良い車もあれば少し合わない車もあるでしょう。

それにこのあたりの許容度は人によってマチマチなため、手放しで全ての人におすすめできるか?というとそうではありません。

そしてあえて述べる必要はないと思いましたが、たわむといってもそのフィーリングがわかりやすいかどうかの話であり、安全性うんぬんの話では全くないことは付け加えておきます。

【現物確認結果】調べても出なかった情報(スペックなど)

生産国

  • MADE IN JAPAN

UTQG

  • Treadwearトレッドウェア:500
  • Tractionトラクション:A
  • Temparatureテンパレチャー:A
  • UTQG表示とは?

米国運輸省が米国内で販売される全ての乗用車用タイヤに表示を義務づけているもの。Uniform Tire Quality Gradingの頭文字をとり、UTQGという。タイヤ性能を表しており、アメリカで設けられた基準である『統一タイヤ品質等級基準』のテスト結果を記している。

  • Treadwear:耐摩耗性の指標。基準は100
  • Traction:濡れた路面での摩擦力の指標。AA、A、B、Cの4段階評価
  • Temperature:熱許容度/放熱性の指標。A、B、Cの3段階評価

トレッド/サイドウォール:内部構造

  • TREAD:2 POLYESTERポリエステル, 2 STEELスチール, 1 POLYAMIDEポリアミド
  • SIDEWALL:2 POLYESTER

主溝深さ

  • 全ての主溝(グルーブ)で約7.5mmほどだった。

DUNLOPリリース情報では「横溝と深溝設計でM+Sとした」という趣旨の文章を見たが、それほど深くなかった。7.5mmは普通のサマータイヤと同じくらい。んー、ちょっとザンネン。

深溝云々とリリース情報で見たため、期待したが実際は深いと言えない7.5mmほどだった。これが唯一と言っていい残念だったところ。

横溝深さ(ショルダー部ラグ溝)

MAX6.0mm、トレッド面ショルダー(外)側5mm程度。

ちなみに

生産週は4本とも「1124」(2024年11周目)でした。新しいタイヤの上、4本とも生産週が揃っているなんて想像しておらず、地味に嬉しいポイントでした。

タイヤ選びで悩んだこと。これまで(タイヤ検討まで)のお話

PT5を選んだ理由/魅力に思うところ・不安に思った点

PT5の魅力

  • M+Sマッド+スノー規格であること〈+αプラスアルファの溝深さ〉
  • GRANDTREKグラントレックシリーズに属しつつオンロード向けであること〈ラフロードでの安心感〉
  • 高い耐摩耗性〈Treadwearトレッドウェア:500〉
  • 乗り心地に期待〈真円プロファイル〉
  • 丸型の接地形状〈直進性、パターンノイズ、Wetブレーキに有利〉
  • 面圧分布の分散〈偏摩耗抑制〉
  • サイドウォールのデザイン〈「DUNLOP」のロゴ〉
  • 手頃な実売価格

PT5と最後まで迷った銘柄

購入時に最後まで迷ったタイヤが「横浜よこはま GEOLANDAR CV G058ジオランダー シーブイ ジーゼロゴハチ(以下G058)です。

G058はPT5以上にオフロードに適したタイヤで、オンロード8オフロード2くらいのイメージのタイヤです。

一方、今回選んだPT5オン9オフ1くらいのイメージで、G058の方がわずかですが、よりオフロード向きだと判断しました。

公表データに目を向けると、G058が魅力的に思えます。耐摩耗性の数値(Treadwear)は‘700’でかなり高い数値です。一方、PT5のTreadwearは500。(基準は100のためこちらも十分高い数値)

欧州WETグリップラベリングではG058は「B」のラベリングを得ており、交換前の「G98」と同じランクで必要十分。これに関しPT5にはそもそも欧州ラベリングがなく、不安でした。

G058を選ばなかったわけ

ここまで調べて良い感じに思えたG058を選ばなかった理由は以下のように感じたため。

  • サイプの多いトレッドデザインがオンロードでの操縦安定性の面で懸念材料だった。
  • 接地形状が意図して4角(矩形)にしてあり、(丸型のPT5と比べると)直進性に懸念が残った。
  • 現在履いてるタイヤが新車装着のGEOLANDAR G98のため違うメーカーを試したいと思った。
  • ラベリングなど、公表データが充実しているG058より、PT5を実際に試したいと思った。

PT5の魅力と不安材料のおさらい

魅力おさらい

下記3つの総合的な性能バランスが他のタイヤより期待できるハズだ!と考え、PT5を選びました。

  • オフロードタイヤブランドの「GRANDTREK」の一員ながら、通常のサマータイヤ並みにオンロード適正を持たせている点。
  • PT5の前身である「PT3」から好評な乗り心地、ノイズ性能をさらに進化させている点。
  • 接地面を拡大しつつ丸型化によるWetブレーキ性能を向上させている点。

不安おさらい

前述の通り魅力があれば不安もありまして、PT5は欧州ラベリングはもちろん、重量や溝深さなどの諸元も不明です。

DUNLOPのプレスリリースでも情報が割とあっさりしていて欲しい情報は無く。。。

この辺り、横浜ゴムは探せば公式情報が出てくるので安心ではあるのですが。。。

そのため世界中のYouTubeやカー雑誌のWebインプレッションを見漁りイメージを膨らませました。

最終的にこの不安点に関しては「失敗したらどうしよう」よりも「試して情報発信しよう」というブロガー心理が勝り、購入に至りました。

購入はネットで〜購入・取り付け体験談〜

タイヤ選びの当初、近隣タイヤショップでの購入を考えおり見積もりも頂きましたが、最終的に通信販売の「Amazon」から購入しました。

ネット通販で気になるのは「どこで交換するのか」ですよね。その点Amazonではタイヤ購入と同時に買える「取付交換」というサービスが利用可能。

このサービスはAmazonで購入したタイヤを指定した整備工場に直送し、購入者は予約した日時に工場へ向かえばOKというものです。

  • サービス金額に含まれる内容(作業)は下記の3つ。
  • 車からの脱着
  • 組換え
  • バランス取り
Amazonの購入履歴にはこのように表示された。

ただし上記に「タイヤ廃棄代」や「バルブ交換代」は含まれおらず希望する場合は現地で整備工場に直接支払う必要があります。

購入後に送られてきたメールの一部抜粋。「タイヤ廃棄代やバルブ交換代は現地にて直接お支払いください」とある。
私が利用した整備工場(カーサービスクボヤさん)では現地支払いにペイペイも使えた。

購入/交換費用は?

  • 今回Amazonで支払ったもの
  • タイヤ代(4本):57,280円
  • 取付交換代(4輪):脱着/組換え/バランス調整費用:11,440円
  • 現地(整備工場)で直接支払ったもの
  • タイヤ廃棄代(4本)、新品バルブ代(4本)合わせて:2,640円

全て合わせた費用は71,360円

組換え後のバランス調整のシーン。きっちり丁寧に作業していただけた。40度近い酷暑の中、誠にありがとうございました。
取り付けはトルクレンチにてきっちり規定トルクにて締め付け。非常に丁寧。

ネット購入体験のまとめ

  • Amazonでの購入〜取り付けまではスムーズで、不明点もなかった。
  • 現地支払い手段に関しては現金のみの場合も考えられるため、決済方法に関して不安のある場合、事前に確認することをお勧めする。

最後に

今回、生まれて初めてネット注文〜取り付けを経験しましたが、タイヤ選びはかなり迷うものの、購入〜取り付けけはスムーズに行えました。次回のタイヤ交換もネット注文しようと思います。

以上、最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

これからも本ブログ「青天井なCAR LIFE」をよろしくお願いいたします。

あなたの人生が青天井に楽しくなりますように。

ではまた!

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